メッセージ
考えて、やってみて、また考える――そのくり返し。
これが、私の仕事の原点です。
建築の世界に入って約30年。始まりは中学生の頃、塗装業を営む叔父の手伝いでした。高校は一年で中退、屋根工事や鳶職を経験した後、ご縁があって内装の**軽天(けいてん)**の仕事に就きました。軽天は建物の天井や壁の下地を組み立てる仕事です。
もちろん、最初から上手くいくはずがありません。分からないこと、手順の間違い、思いどおりにいかない毎日……。それでも考えてやってみる、そしてまた考えてやってみる。その積み重ねの先に、少しずつ「早く・きれいに仕上げる」職人の技が身についていきました。
やがて建築工事全体に興味が広がり、施工管理の勉強を開始。独学1年で一級施工管理技士に合格し、建設会社で現場監督として働きました。始発で出勤し、書類作成やCAD、朝礼準備、現場の段取りに走り回り、気づけば終電を逃して図面を描き続ける――そんな日々でしたが、人生で一番学びの多い時間だったと振り返ります。
2018年に会社をつくったのは、結局のところ「建築が好き」だから。建築に関わる人たちも、現場で汗を流す職人さんたちも、心から好きです。
これからの課題は、職人達の労働環境を整えること、若い人材を育てること、そして社会課題に向き合うこと。やるべきことは山ほどあります。
だからこそ、限られた人生の時間を、好きな仕事で社会の役に立つために。私はこれからも、考えて、やってみて、また考える――その姿勢で、建築の世界を歩み続けます。


代表取締役 野々村 卓